お菓子を訪問販売する会社とは?DS-MAX系会社ってどんな会社?

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訪問販売って言うとイメージとしては保険関係や新聞や家のネット回線の勧誘などさまざまあると思いますが、最近お菓子やお土産品などの食料品の販売や雑貨品の販売をして回っている訪問販売があるのを知っていますか?



それもメジャーな商品ではなく、どこで作っているのかわからないような小さな会社のような、自分が住んでいる地域では聞いたことが無いような遠方にある会社が作っている商品です。(例でいうとアイスパイスところとかネットによく出ていますね)

と言う言い方をすると怪しい会社のように見えますよね。

もちろんお菓子は食べて問題がある商品ではないですし、ごくごく普通のお土産品です。買っちゃったって方も食べてもおなか壊したりはしないと思います。

(扱っているものの多くは賞味期限が長く常温保存できるものなので夏場でもなければ急に腐ったりすることはありません。賞味期限とは「定められた方法により保存した場合において、期待されるすべての品質の保持が十分に可能であると認められる期限」と定められているので商品に記載のある通りに保存すれば基本的に食べることができるので常温と表記がある以上よほど高温多湿でなければ腐ったりはしないです。それでも開封した場合には早めに食べてください。タッパーに入れれば大丈夫とか言って売っている方もいますが大丈夫じゃないです。)

このお菓子やお土産品を売っている会社、実はDS-MAXと言って商法自体は最近出たものではないらしいのですが、若者のやる気に付け込んだ商売をしているということで業績を増やしている会社なんです。一つの会社ではなく、複数の社長を輩出することによって一見別の企業に見えるのですが中では繋がりがある会社のようです。

DS-MAXってなに?

実はこういう商売形態がある会社のことを知ったのは私自身が実際に職業として経験したからです。形態に気が付いてすぐに辞めましたけどね。

形態を解説すると、通常ならば売り物というのは仕入れとしてメーカーから「買う」ものですが、この会社は商品をメーカーから「借り」ます。メーカーから預かった商品を販売し、売った分だけ仕入れに相当する値段をメーカーに納付する、という営業のみを専門に行う仕事です。そしてその特性上、売値とメーカーに納付した額の差額が自分たちの懐に入る、という仕組みですね。なので資本金0円からでも商品持って販売業ができるというわけです。

ここまでは特に問題ないと思います。メーカーさんが営業専門の商社に業務委託してるだけですからね。営業販売の。

何が問題なのかというと、この労働形態です。

このDS-MAXの会社には実は従業員というのは数えるほどしかいません。10人もいれば多い方です。従業員がいないという場合すら考えられます。

従業員がいない理由は、「その従業員に相当する人もすべて業務委託」だからです。

つまり、悪い言い方をするなら商品を又貸しして売らせて利益ピンハネですね。

 

今の言葉でピンとこない方もいると思うので解説すると、この企業の特徴は4種類の立場の人で構成されているということと、パッと見はすごくイイ会社に見えるってことなんです。

 

外はホワイト中はブラック

年に〇回社員旅行に行ってます、ものすごく稼いでます。アットホームな職場です。時間に自由が利きます。

求人はそんな感じの今どきの若者がすごく惹きつけられるような求人なんですよね。

更に「社長になって起業できるような研修をしながら楽しく働きましょう!」

そういわれたら今の固定給で固定時間働くことに不満不安を覚えている若者はすぐに食いつきませんか?

今のまま一生同じような生活を送るより多少給料が低くても社長になるのに役に立つかもしれない勉強ができる仕事に就けるなら、と。

企業側もこういいます。

最初はたぶんかなりキツイと思います。辞めたくなるくらいつらいと思います。自分もそうでした。けれど頑張って今は社長として楽しく暮らしています。

そういわれたらつらくてもやりたいって思ってしまうんですよね。

若い時の苦労は買ってでもしろといいますし、努力は裏切らないとか、日本人はそういうの大好きです。特に体力に自信のある若い子ほど。

 

 

ちなみに企業に応募すると面接のとき、企業側は3つの職種を提案してきます。

1つはアルバイト。時間給で営業周りだけのお仕事をします。

2つめはマネージャー。固定給ですがやることは基本的にアルバイトと同じですが催事場等の場所押さえなどもやってもらうとのこと。

3つめは総合職。歩合制だけど他の2つの職業の支援を受けてかつ研修などに参加できるメインのお仕事。内容は他の二つと一緒で営業がメインだけど、魅力的なのが研修旅行に参加できる、という点。最終的に社長になって会社の分社を作る権利がもらえます。

この記事を読んでいるあなたはどれを選びますか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

はい。この記事を読んでいるのですからおそらく3を選んだのではないでしょうか。

1と2を選んだ場合にはそもそも合格できません。不採用の連絡が届きます。

この企業、外見がいいので毎日のように応募の連絡が来ているんです。それも毎日10数人。

毎日毎日そんなにたくさんの人が来ていて、面接あった日の夜に採用不採用の通知をしているのに、私が勤めている間に私より後に入った人は一人もいませんでした。一人もです。

理由は明白ですね。みんな1か2を選んだからです。

ちなみに言うなら私より数日前に始めたばかりなんだよって人も一人もいませんでした。みんな数か月は前からやっている方ばかりでしたしそもそも別の県から分社で半年前くらいに来たばかりのようでした。つまり私の住んでいる地域に来てからは入っても数人いるかどうかって話ですね。

 

つまり最初からこの企業、業務委託になってもよいと思っている人間しか採用するつもりがないんです。

 

4種の立場と業務委託

採用されて仕事が始まると、さも雇用されたかのように仕事に連れ出されますが、業務委託なので雇用されていません。ですが最初は右も左もわからないですからおとなしく指示に従います。

ここで立場を説明されます。

まずはオーナー。会社を取り仕切っている方ですね。いわゆる社長です。

次にマネージャーとリーダー。この方はグループ単位のまとめ役、普通の企業なら係長や部長というような関係です。

そしてトレーニー。もっとも下に属する人たちです。ヒラ社員みたいなものですね。

 

当然ですが入った直後は全員がトレーニーになります。

まずは営業を覚えることを最優先としてフィールドと呼ばれるダイレクトセールス・訪問販売に出かけます。アポなしの突撃販売です。もちろん個人のお宅に。企業にです。雇用されたところによっては一人で行くところもありますし、リーダーが指導係としてついていく場合もあるようです。

素人が突然行って売れるものかと思いますよね。ですが売れるんです。

この企業の合言葉として平均率というものが出てきます。100人に会ったら〇人は買ってくれる人がいる、という話ですね。アフィリエイト広告でも5%~10%なんて言いますのでおかしなことではありません。

なのでとにかく最初は売り文句を覚えることとたくさんの家を訪問することを勧められます。

必然的に労働時間が長くなります。平均率でたくさん売ろうと思ったらそれだけたくさんの人に会う必要がありますから。

もちろん歩合制ですので売れなければ報酬は0です。

ええ。自営業にとてもよく似ています。でも自営業ではありません。売る方法は選べませんし、売る商品も選べません。会社に雇用されているわけでもないので会社からの支援もありません。最初に支援があると言われたけどそれはちょっとした売り方のコツを教えるという意味であってフィールドに出たら一人ですから売れなかろうがなんだろうが報酬は0なんです。

私は最初に初日から売れなかった場合でも報酬0円なんですか?と聞いたところ研修中は3000円補助するという話でしたが、結果的に言うと1円ももらいませんでした。一週間タダ働きの上交通費の分マイナスです。

そして労働時間ですが、これに関しても特に取り決めがありません。自由と言われます。ただし早く帰る場合や休む場合は言うように、としか言われません。休憩時間も取り決めがありませんので休むのも自由ということですが、実際には食事をする10~15分程度以外は休憩なしのようなものです。

ただし朝の出勤は7時からと決められていて、10時くらいまでモーニングと言われるちょっとした研修があります。その後にフィールドに出かけてどんなに遅くても19:30までに戻ってくるように。と決められていることはこれだけです。

グループ単位でエリアを訪問するのでいくら行動が自由とは言え徒歩範囲内に仲間がいるとなればいつ鉢合わせするかどうかも分からず、ぶっちゃけ営業がよくやるような車の中で昼寝、みたいなのは無理に近いです。

10時から19時半までフィールドをした後は会社に帰り販売した商品などの整理をしてから帰るわけで、少なくとも12時間以上労働が続くわけですね。

休みの日も日曜日としか定められていないので基本的には週6での出勤。用事があるときだけ休むという方式になります。(そもそも用事がないと〇〇日に休みますとか言えないですよね)

これ、会社員なら確実に労働基準法違反ですよ。会社員ならね。

そこが抜け穴で、休めない状況を作りつつ(雰囲気的な)業務委託だから自分で自分を管理してね。ってことなんです。実際業務委託は他の会社との契約を取ることも許されている分管理が自分になるのである程度は仕方がないですが週6の12時間以上の実質拘束で他と契約取れるかって言ったらとってる暇ないんですけどね。

そして成績をある程度残せるようになると実際にトレーニーはリーダーに昇格します。リーダーに昇格すると部下の扱い方を覚えるためにという名目で新しいトレーニーを任されますがやることは基本的にトレーニーと同じです。別段給料が増えるわけでもありません。

それを繰り返していくと自分が育てたトレーニーはリーダーになり、たくさんのトレーニーを抱えますね。それをマネージャーと言い、自分が育てたリーダーがマネージャーになるころになるとオーナーとしてどこかに事務所を構え、部下のトレーニーを引き連れて新しい事業所を開業し、前のオーナーから商品を借りる・新しく依頼された商品を借りて売るなどしてオーナーを増やす、という仕組みです。確かに言う通り最終的にはオーナーになれます。自分の下で働いてくれるトレーニーさえ見つかれば、ですが。

オーナーは自分が育てた新しいオーナーに商品を又貸しすればその分ピンハネできますから末端価格は値上がり、トレーニーは苦しい価格で売ることになります。安い価値しかないものを高値で売らなくてはならないのですから。

でもこの平均率による販売方法が普通に売るよりも数がこなせるんですよね。人件費もかかりません。むしろ人件費は売り子であるトレーニーが負担しているようなものです。

つまりオーナーは一切の人件費を自分が負担することなく(悪質な場合)企業を回してるということで余剰利益をじゃあ研修旅行として経費にあげようってことだと思うんですよね。外見が良い理由は。

帳簿上の動きも仕入れと売り上げ出てますし自分を通してピンハネしてるだけでもおかしくはないですからね。法律違反でもなんでもありません。合法です。

どこら辺が悪質かと言えば世間のこともよく知らないような若い子を連れ込んで雇っている風に見せて業務委託契約結んで(実際には契約書もなにもないので契約自体結んでいない)何か問題あっても業務委託ですから自分で管理してくださいってぶん投げてピンハネして搾取してるってところでしょうか。

その証拠かどうかはわかりませんが、私の行ったところでは自分の会社名を名乗らないで販売するんです。どこかにお土産店を構えている風を装って店舗名を告げ(会社名ではなく店舗名)て売っていたのでもし仮にお客さんがその店舗を調べようと思ってネットで検索しようとしても見つからないはずです。名刺も渡さず、社員証1枚ぶら下げて店舗名を言っても実際の会社名と店舗名は違うんですから。社員証には住所が書いてありましたがそれを訪問販売中にハッキリと覚える方などいないでしょう。

これでなにか問題が起きてもオーナーには一切火の粉降りかからず売り子であるトレーニーにだけ火がついて何かあったらそのまま切り捨てかと思うととても恐ろしい商売ですよ。

ちなみに直属のリーダーに辞める直前にそれを伝えましたが一切理解は得られませんでした。商売人だからとか姿勢がどうだとか長い話でしたが商売人なら何をしてもいいわけではないのですがね・・・。オーナーが増えれば増えるだけそれを養うトレーニーが必要なのにトレーニーはいくらでも増えると思っているのでしょうか・・・。

労働マルチと呼ばれる所以ですね。お客さんに被害が及ぶような商法ではないにしても(とはいえ値段のつり上げが起きている時点で被害があるとも言える。気が付いていないだけで。ちなみにそれを言ったら人件費は付加価値だから仕方ないとか言われたけども。(訪問販売だから高くつくなら訪問販売で買う意味なくなるってことに気が付かないのか・・・)実際に田舎の身寄りがない話し相手もいないようなお年寄りの方には話し相手のお礼にとよく売れます。そういうことなのでしょうね。

ちなみに平均率ではない売り方(要するにより効率的に稼ごうとした)ところ、会社はどんな人でも(仮にバカで学がないとしても)売れる方法を教える会社だから特定の人(つまりアイディアで売る人)しかできないような方法で売るのはダメだと言われてしまいました。つまり足で稼げと。営業は足で稼ぐものだとよく言ったものですね。

下手にいい会社なので辞めるのもやめづらいんですよね。なんで?と聞かれると何も言いようがありません。会社形態のことを話しても理解が得られるはずもありませんから。この先人を使いつぶしてもいいと思うようなオーナーが増えるのかと思うとゾッとする部分もありますね。



 

最後に

まずは長々と長文を読んでいただきありがとうございます。

こういう会社の方々はとにかくやる気がすごいのでつらつらと悪い点をあげましたがぶっちゃけ営業能力は最強かもしれません。大手企業も次々委託業務の依頼をしているそうですから(開拓しつくした顧客の取り合いをしているところ同士とか)。既存の営業さんを雇うより安く済みますしそれでいて大量に商品を捌いてくれるとなれば企業目線では使わない手はありません。むしろこれからも業務は拡大する一方でしょう。

営業能力を高めたいと思うなら入ってみるのもありだと思います。突撃営業がこれからの世の中役に立つかは私にはわかりませんが。

ですが労働者の労働条件は一層悪くなりそうですし、オーナーが増えれば増えるだけ後の人はオーナーになれなくなりますから早い人は半年でオーナーになれる!と彼らは言っていますが直にトレーニーが捕まらなくなり昇格が停滞すると思います。オーナー同士でトレーニー取り合うわけですしなにより年のいった方にはできませんし、時代は少子高齢化です。トレーニー候補は減る一方なわけですから。

それでもそういうオーナーになるのが夢ならば止めはしません。

私のなりたいものではなかったので私はすぐに見切りをつけて辞めましたが、もしこれが勤めるかどうかを迷っている方の参考になれば幸いです。

資本金なしでオーナーになれるというのは本当ですから。

それでは、今日はこれにて。

 



 

 

 

 

 

 

3件のコメント

  1. こんにちは、はじめまして。
    私は10年以上前にDS-MAX 系のオフィスにいた者です。

    先般より、DS-MAX オフィスでの経験談をブログで掲載し始めました。

    こちらの記事を拝見し、このオフィスや系列の内情や問題点などをうまくまとめていらっしゃることに感心しました。

    私のブログにリンクを腫らせていただきたいのですが、宜しいでしょうか?

    http://ameblo.jp/road-to-liberty?frm_id=v.jpameblo&device_id=67823dcf5f0b4d68af89f15082fd55c3

    1. 返信遅くなって申し訳ないです。
      リンクを貼っていただけるならありがたいです。
      体験談を聞いて気が付いてくれる人が増えるといいですね^^

      1. レスを頂き、ありがとうございます。
        早速、明日の投稿からリンクを貼らせて頂きますね!

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