5月に値上がりしたバターが引き続き6月にも値上げされたのをご存知でしょうか?
人件費や材料費の高騰などさまざまな理由があるようですが6月にも多くの商品が値上げをするよう。中にははがきの郵便料金も52円から62円に引き上げするとか。
値段は公表されていませんが、ビールの大幅な値段改定も予定されているとか・・・・
ですがビールは原料の高騰というわけではないようです。
ビール安売りの規制が背景に
6月1日から酒税法の法令が一部改正され、施工された。
元々ビール業界ではメーカーや卸売り業者側から小売店やスーパーなどに「販売奨励金」を出すことでビールを原価よりも安く提供できるような仕組みを取ってきた。スーパーはそれを元手にそのメーカーのビールを安く提供し、目玉商品としてきた背景がある。
今回の法令改正はその方式を規制し、原価以下でビールが売られないように規制するもので、ビールの原価と今回の値上げは実は関係がない。
メーカー側では余計な出費が無くなるので喜ばしいことだろうが、消費者側からすれば法規制によって原価が変わらずとも実質値上げになるのだからたまったものではない。
単体の利益は上昇するだろうが売り上げの減少が見込まれるので双方にとって必ずしも良い結果とは限らないのは事実だろう。
値上げした商品の中には値上げ理由を”人件費”とするものもある。
それはつまり払える見込みがないのに世論に押されて社員の賃上げの風潮が高まってきて仕方なく社員の賃金をあげたからだろうか。
本来なら商品が売れて利益があがるから社員の賃金があがるものだが、順序を逆にしたゆえに社員に高い賃金を支払うために商品を値上げするのか。
値上げの背景は好景気というより困窮する基準を上げているように感じられる。
賃上げしても出費も増えるなら月10万円の給料がたとえ20万に増えたとしても結局暮らしぶりは月10万円のころとなにも変わらないのではないだろうか。買えるものが結局高くなるのだから。
それを好景気というのかは甚だ疑問に感じる。
政府は景気が上向きになっているとしているが、それが仮初のものでないと祈りたい。
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